2000年 カンボジア旅日記  (7月19日〜7月31日)





私が見たカンボジア

柴田 知佐
カンボジア、それは沢山の地雷が埋まっている所。
沢山の貧しい人達が苦しんでいる場所。
初めてカンボジアに行く私。心はうきうき。
ずうっと地雷の事を勉強してきたから多少の知識はあるつもりだ。
今回カンボジアにいく理由はただの観光じゃあない。
本当の、本当の「カンボジア」を自分の目で見てくる為だ。
飛行機の窓から下を見下ろす。…赤い。土だろうか。
どうやら川らしい。学校の授業でも習った、メコン川だ。
空から見るカンボジアは赤い。
いよいよ、着陸だ。初めて踏むカンボジアの土。

すぅ〜と大きく息を吸い込む。自然とやる気が湧いてきた。
荷物を受け取って車でホテルに向かう。
いきなりショッキングな事が起こった。
片足の無いおじさんが松葉杖で体を支えながら、こちらに向かって歩いて来るのだ。
もちろん、知らない人だ。たぶん、戦争中に地雷か何かで片足を失ってしまったのだろう。
それだけで悲しくなってしまうのに、もっと悲しい事があった。
そのおじさんは瞳で何かを訴えながら、自分の帽子を私に突き出して来るのだ。
そう、物乞いというものだった。仕事をしていないのかな…。私はこんなに大きいホテルに泊まれるというのに目の前には貧しい人がいる。
胸がぎゅっと、締め付けられた。初めて見た現実と何もしてあげれない自分に心苦しさとうしろめたさを感じその場を通り過ぎた。