カンボジアに来て6日目、ついに今日から、地雷原いや地雷畑の村に行く。朝、貴重なミネラルウオーターをリュックに入れて出発だ。
いよいよと思うと緊張する。
CMAC(カンボジア政府、マイン、アクション、センター)つまり、地雷除去隊の車を先頭に4台の車で向かった。なぜCMACが先頭なのか、それはまだカンボジアは治安が悪く、外国人の車が同じ道を何度も通っていると、強盗に襲われやすいという事だった。本当に銃をもったおまわりさんがパトロールをしている所を何度も見た。恐ろしい。鉄砲で撃たれるんだ。
車に揺られる事3時間、地雷原の村だ。目に飛び込んできたのはマインサインという赤い板にどくろのマークを書いて地雷の存在を知らせる看板だ。
村に入っていくほど真っ赤っかだ。
ある少女の家を尋ねた。家に着いてまたびっくり。
マインサインだらけのうえ、赤いロープが家の周りに張り巡らされていた。
「何じゃ、これは、ただ事ではないぞ。」
この家の人はどうやって生活しているのだろう。
危険と隣り合わせと言う言葉は聞いた事があるが、これでは危険と同居だ。
私が、その少女の家に入ろうとすると、急にCMACの人に呼び止められた。
このロープの中は安全なはずなのに、
「な、何?埋まってるの?」
私の今出した一歩が危なかったらしい。完全に安全なのは前の人が歩いた足跡以外ないのだ。
やっぱし少女も被雷していた。片足しかない。それに少女のお母さんは病気の為に亡くなって今はいない。少女は残された幼い兄弟のお母さん代わりだと言う。なんて事なんだ。私より一つ年下でお母さん代わりなんて…。
私だったらひとりで生きていく事さえ出来ない、そんな年齢なのに。
この国にはこの少女のように厳しい生活をしなくては行けない人が数え切れないほどいるんだ。地雷のせいで…。