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「連続テロに対する報復戦争の国際法的な正当性は成り立たない」 「私は国際法の専門家ではないので、多くの方に私の判断についての意見をうかが いたいと思います。現在のジャーナリズムはあまりにも一面的な判断だけを流し ているのは不当だと思ったので、新聞社の友人たちにも知らせました。是非多く の人から意見を聞きたいと思います。公表はもちろん結構です。加藤尚武」
Date: Wed, 19 Sep 2001 13:14:37 +0900 2、国際法では、いかなる紛争にたいしてもまず平和的な解決の努力を義務づけ ています。ブッシュ大統領が、連続テロの今後の連続的な発生の可能性に対し て、平和的な解決の努力を示しているとは言えないので、新たな軍事行動を起こ すことは正当化されません。 3、国際法は、報復のために戦争を起こすことを認めていません。したがって、 たとえ連続テロが戦争の開始を意味したとしても、現在テロリストが攻撃を継続 しているのでないかぎり、報復は認められません。 4、連続テロに対する報復戦争が正当防衛権の行使として認められるためには、 現前する明白な違法行為に対しておこなわれなくてはなりません。予防的な正当 防衛は、国際法でも国内法でも認められていません。連続テロに対する報復戦争 を正当防衛権の行使として認めることはできません。 5、国家間の犯人引き渡し条約が締結されていないかぎり、犯人引き渡しの義務 は発生しないというのが、国際法の原則です。「犯人を引き渡さなければ武力を 行使する」というアメリカ大統領の主張は、それ自体が、国際法違反です。 以上の理由によって、私は連続テロに対する報復戦争は正当化できないと判断 します。 9月19日 加藤尚武(鳥取環境大学学長、日本哲学会委員長)
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